アメリカのGoogle検索で、Business Agent(ビジネス エージェント) が有効になったというニュースがありました。
検索ユーザーの代わりに情報を比較し、条件整理や判断をサポートする仕組みです。
「ついにここまで来たのか」 という感じです。大きな仕様変更に見える一方で、実はこれまで積み重なってきた流れの“延長線上”でもある。
ただし、その影響は決して小さくないと感じています。
ユーザーの前に、エージェントが立つ時代
これまでのWebサイトは、
検索 → クリック → 読む → 判断する
という、人の行動を前提に設計されてきました。
しかしBusiness Agentが介在することで、その順番が少し変わります。
ユーザーが見る前に、エージェントが内容を理解し、比較し、候補を絞る。
つまり、
「人に分かりやすい」だけでなく
「AIに誤解なく伝わる」ことが前提になるのかなという。
これはUIやデザインの話というより、情報の持ち方・整理の仕方そのものの話だと感じています。
Webサイトは“説明する場”から“判断される場”へ
Business Agentが本格的に使われるようになると、Webサイトは単なる情報掲載の場ではなくなります。
・価格や条件が曖昧ではないか
・サービス内容に一貫性があるか
・強みと弱みが整理されているか
こうした点が、人ではなくエージェントによって、機械的かつシビアに評価される可能性が高まります。
言い換えると、「うまく書いてあるか」よりも「正しく整理されているか」が問われる形になるのかなと思います。
SEOの話ではあるが、SEOだけではない
この話をすると、「結局はSEO対策の延長では?」と言われることもあります。
確かに、構造化データや情報設計という意味では、これまでのSEOと延長線上です。
ただ、決定的に違うのは、比較・判断される前提であること。
順位を競うというより、「選択肢として残るかどうか」その土俵に立てるかどうか、という感覚に近いと思います。
Webディレクターとして感じていること
Business Agentの登場は“脅威”というよりも、役割が本質に戻ってきたサインのように感じています。
見た目を整える
文章をきれいにする
もちろんそれも大切です。
ただそれ以上に、
・このサービスは誰のためのものか
・どんな条件なら選ばれるのか
・比較されたとき、判断材料は何か
そうしたビジネスの整理そのものが、これからのWeb制作でより重要になるのではないでしょうか。
アメリカで始まった動きではありますが、この流れは日本にも来ることになるでしょう。
今すぐ何かを変えなければいけない、という話ではありません。
ただ、「Webサイトは、誰に読まれているのか」
その問いに対して、「人だけ」とは言えなくなった。その変化を、今のうちから意識しておくことが、これからのWebに関わる上で大切なのではないか。
そんなふうに感じています。
